デザインの理由

itohshiho2010-07-06

全てのデザインには、理由がある -


このブラジル盤はやはり、考えられた末のデザイン。
美しいデジパックの装丁を開けば、差し込み型のブックレットが左手、そしてトレイに載った白地ベースの盤が右手に。
日本盤はダブルポケットである。この違いに留意しなければ、大変な不祥事となるところであった。
ブラジル盤では、ジャケットを見開くと、ブックレットのタチアナがそこへ鎮座している。
私は、この見開いた時の上質感がどうしても出せずにいた。
試しに、ブックレットのタチアナの画像を見開きに使ってみる。
ふむ・・なかなかいいかもしれない。
いや。そうか・・
そういう事だったのか・・!
私は驚いた。そして、すぐに気付く事の出来なかった自分を恥じた。
単純であまり面白みのないデザイン - そんな印象を一瞬にして払拭する出来事。
これは、ブラジル盤を開いた時と同じ様相となる事に、お気づきだろうか。
これを思い切って持って来たことで、ずばりブラジル盤のデザインの方向性、意味合いが俄然前面に出て来たのだ。
見開き部分はこれで決まりだ。
ところが、このデザインのままブックレットを出し入れしてみると、しっくりこない。
なぜだ・・タチアナの顔が多すぎるのか・・私は先ほど決めたはずの見開き部分の方を何度も変えた。
いや・・待てよ。これはひょっとすると・・
ブックレットの裏表紙に遣われていた無味乾燥な背景。これは・・使える!
すぐさまブックレットの表紙と入れ替えてみる。
これだ・・!
これで、ブックレットを出し入れしても、ジャケットのタチアナとぶつからないし、何より上質感が一段と増す。
白地ベースの盤を右ポケットから出してみても・・申し分の無いバランス。
出来た・・此処に我、参上也!!


というわけで、今度リリースのジャケットのデザインを入稿した、て話です。
そんなおおげさな・・・
というか中身見ないと意味わかんないよね。
そ・れ・は!
7月22日アウト!で・ござ〜る。
よろしくお願いします。