心あるもの

昨日は帰ってから録画しておいたロッテーソフトバンク戦を見ました。
そしたらそのあとに、150年前のからくり人形を蘇らすというのがやっていました。
田中久重が江戸時代に作った、文字を書くからくり人形です。
何の文字をどのように書いていたのか、人形の顔や着ている着物なんかも修復していくうちに、
さまざまなことが明らかになっていきます。
そして蘇った人形が文字を書く、その一挙一動に自分は感動しました。
そのテレビでも言っていたのですが、すぐれた技術者がただ技術だけがすごいのを作っても
このご時世別にあっそう、という感じなのですが、これには更に決め細やかな心が備わっているのです。
人形の顔は作り物ですから特に表情が変わったりするはずもないのに、
書いているときも一筆書くごとに首を動かしたりして、さも書いているようす。
そして書き終わったあと、するりとキャンバスがこちら側に向き、
そのときの表情はさも堂々、してやったりの表情に見えるのです。
その頃の外国の文字書き人形は机に向かって書いているのに対し、日本のは誰かに見せる用に書いている
というのも興味深いものでした。
しかも愛知県ではからくり人形がさかんというのを初めて知って、愛知県も自分の好きな県のトップへ
躍り出ました。日本には良い県がたくさんあります。