リリアナ・エレーロさんの来日

こんにちは、アルゼンチンからリリアナ・エレーロさんが来日しています。
アルゼンチンを好きな方々はもちろん既にご存知かと思うのですが、昨日彼女の講演会に行って、
これは別に今まで特に興味ない人も見たら絶対いいな!と思うのでここへ書きます。
今日の夜、テレビにも出るようだから見てみて下さい。「筑紫哲也NEWS 23」の金曜深夜便というコーナです。
リリアナ・エレーロは、フォルクローレの新しい解釈というのでしょうか、アルゼンチン・ロックや
ポピュラー、ジャズの世界とも分け隔てなく交流がある為に伝統の中にモダン、斬新さが有ります。
と一言で書いたら良くわからないかもですが、まずは彼女の唄声はとてもスペシアルです。
古い曲ばかりでなく若手の作曲家の曲も採り上げるし、若手のミュージシャンと共演したりします。
今回はアカ・セカ・トリオというバンド(彼等のアルバムも素晴らしい・・)でも活躍中のマリアーノ・
カンテーロ(per)と、84年生まれの若手ギタリスト、マティアス・アリアスと共に来日しています。
これから日本をツアーするのですが、その前に昨日は上智大学で講演会がありました。
リリアナは、アルゼンチンはロサリオ大学の哲学科で教鞭もとっているそうですが、
昨日はフォルクローレの巨匠たちや伝統などについてお話してくれました。とても親しみやすく、
けれども一言ずつに含蓄があり一番心に残ったのは、「歌う事は知る事」と言われた事です。
マリアーノやマティアスのように若い世代の中にも必ず伝統は息づいていて、それを歌い継ぐこと。
そしてマリアーノとマティアスの演奏と一緒に、何曲か唄ってくれたのですが、こんなに複雑なリズムで
美しい響きのコードと、メランコリックなメロディーと、、何より唄に力強さがあるので大変心に残りました。
講演の後リリアナに少し挨拶をすることができましたが、(タニィさんありがとうございました!)
すごく気さくな感じで温かい人柄でした!やっぱり、本当に偉大な人は威張ったり出しゃばったりしないのだ。
今日は舞浜のイクスピアリでライブがあります。詳細はリリアナ・プロジェクト公式サイトへ。
どういう風になるのかな、と楽しみです。
最近はちょっとフュージョンぽくもあるのですが、わたしはフュージョン野郎ではないので多くの人々とは
違う解釈をしているかもしれませんが、ともかくもリリアナにはずっとあの声でフォルクローレを唄い続けて
欲しいと思います。